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阪神漢方クリニックの特色

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診察医師のご紹介

所長 伊添 千寿

 小、中、高と奄美大島の名瀬市(現在は奄美市)で生まれ育ち体育教師をめざしていましたが、思うところあって1986年(昭和61年)に琉球大学医学部に入学。卒業後、沖縄の徳州会病院で眼科をはじめ様々な病気の救急医療に携わっていました。
 同時期に故郷の奄美大島、沖縄、北海道の僻地医療を経験する機会にめぐまれました。その中で西洋医学の限界と漢方などの東洋医学の有効性を感じる経験をさせてもらいました。そこで1998年(平成10年)一念発起して漢方を中心とした東洋医学を学ぶため漢方の盛んな兵庫県へ転居し、当院をはじめ漢方専門医のいる施設で研鑽を重ねてきました。
 最近は益々漢方の魅力にはまり趣味の無農薬野菜づくりの合間に薬草づくりにも挑戦しています。将来の夢は「半農半医」の生活ができればいいなと思っています。全力を上げて診療にあたる決意です。どうぞよろしくお願いします。

日本東洋医会学専門医
尼崎市に妻と子供2人の4人暮らし

 

金 幸富(きむ へんぶ)

土曜午前診(第2・4週) を担当しています。

1987年福井医科大学医学部卒
1987年耳原総合病院 内科
1993年西淀病院 内科
2001年神戸朝日病院 消化器内科
2002年回生会藤田病院 内科
2003年耳原総合病院 消化器内科
2003年松原徳洲会病院 消化器内科
2012年奈良県橿原市みみなし診療所勤務
 内科・消化器内科(特に内視鏡)をやっておりましたが「漢方」に関心が生じ、2007年に東洋医学会へ入会し、少しずつ勉強しておりました。東洋と西洋をうまく取り入れていきたい思います。

 

知っ得漢方

不妊症

クリニックには不妊症の患者さんもたくさん通われています。赤ちゃんを迎える準備のため、他の高度医療を受けながらさらに体調を整えるため、また、女性だけでなく将来のパパ達もママのお手伝いになればと通院されています。 東洋医学では、不妊症にはこの漢方薬というのではなく、お一人おひとりにあったお薬を選んでいます。胃腸の弱い方は胃腸を整えることから、体力のない方は力をつけること(東洋医学では腎の働きを強めます)から、冷え症の方は体を温めることから始めます。 また、季節や生活スタイルの変化、他の治療方法などにより漢方薬が変わることがあります。 違った方向からのアプローチが効果を出すこともあります。 診察は予約制となっております。基礎体温表をつけられている方は参考にお持ちください。

花粉症に効く漢方

2月から春先にかけては毎年猛威を振るうスギ花粉、これ以外にもヒノキ、ハンノキ、イチョウなどの花粉が次々と飛びかい、これらにアレルギーのある方は眼をまっ赤にして、鼻はズルズル、くしゃみ100回でテイッシュ1日1箱というありさま。これを花粉症と呼んでいます。これらの花粉は直径20ミクロン位の小さな粒子で、あのダニが200ミクロン位ですから普通のマスクなどは素通しなのです。この花粉症のつらい症状をとるのに、「抗ヒスタミン剤」「抗アレルギー剤」が処方されるのですが、眠くなったり、頭がボーっとしたりしてどうも使いにくいという人には漢方がお勧めです。二千年も前につくられた漢方の中にはアレルギーの発作をよくおさえてくれる処方がたくさんあります。健康保険もききますので、花粉症のある方は是非お試しください。漢方だけでなく「抗アレルギー剤」と併せてお飲みいただくこともあります。ひどい花粉症の方には西洋医学の治療だけでなく、幅がひろがります。その上、アレルギー体質の改善のために続けて漢方薬を服用していると年ごとに症状が軽くなってきます。花粉症は現代病ですが、なぜか漢方がよく効きます。

夏バテと漢方薬

原因
  • 清涼飲料水などの飲みすぎによる食欲低下
  • 食事中や食直前、直後の水分の取りすぎによる消化不良
  • かいた汗を補給するための水分や塩分の摂取不足
  • 冷房による「冷え」
  • 熱帯夜での睡眠不足
対策
  • 清涼飲料水などの甘いも飲み物は血糖値を上げ、食欲を落としてしまいます。甘い飲み物が欲しいときは、おにぎりとお茶などで対応し、甘く冷たい飲み物の取りすぎに気をつけましょう。
  • 水分補給は、食後3時間くらいの空腹時にとるのがベストです。スポーツドリンクは2~3倍に薄めて飲むのが良いでしょう。
  • 外気温との差は5度以内にし、クーラーは28度くらいに設定しましょう。
  • 汗で出た塩分やビタミンを補給するための食事や水分補給を心がけましょう。
  • 和食中心の食事を心がけ、空腹時や水や「柿の葉茶」などで水分とビタミンの補給をしましょう。

それでも改善しないときは漢方薬がお勧めです。

漢方薬による夏バテ処方

清暑益気湯(せいしょえっきとう)

暑気あたり、暑さによる食欲不振、全身倦怠、夏痩せなど夏バテの代表処方

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

疲労回復や夏バテなどによく使用する漢方薬。消化機能を高める四君子湯と滋養強壮の四物湯に、身体の抵抗力を益す黄耆(オウギ)と、新陳代謝を高める桂皮(ケイヒ)を加味した処方

人参栄養湯(にんじんえいようとう)

十全大補湯と同様の症状で、不眠や咳にも有名な処方

真武湯(しんぶとう)

気力の衰え、下痢、手足の冷えなど、冷房による夏バテに有効な処方

お肌のトラブルと漢方(ニキビ、生理前後のお肌のトラブル、お顔のカサカサなど)

春から夏にかけてこの季節、お肌のトラブルでお困りではありませんか?お肌のトラブルは、実は身体のトラブルでも あります。漢方では体の内を治してお肌のトラブルを治療していく方法がたくさんあります。生理痛が治ったら、あるいは便秘が治ったらお肌もきれいに治った というのは、東洋医学では当然のこと。また、お肌に対する漢方薬もたくさんあります。

桃核承気湯・・・お通じをよくしながら、くまやくすみを改善します。

桂枝茯苓丸 加ヨクイニン・・・血のめぐりをよくしながら、くまやくすみを改善します

清上防風湯・・・ニキビや顔の赤みを改善します。

当帰飲子・・・お肌の乾燥を改善し、かゆみを和らげます。

四物湯・・・血のめぐりをよくし、お肌のカサカサを改善します。

 この他、様々な漢方薬があります。また、煎じ薬は、その人に合ったお薬をオーダーメイドできる方法です。

 

漢方Q&A

保険はきくの?費用は?

漢方薬もちゃんと健康保険がきくのをご存知ない方が多いのですが、煎じ薬もエキス剤も保険診療ができます。当院では保険で認められている生薬、エキス処方 は全種常備しています。費用は、保険負担割合や処方内容によって違うのですが、月平均数千円位です。これは煎じ薬、エキス剤とも同様です。

煎じ薬とエキス剤とどう違うの?

コーヒーで例えると、サイホンやドリップでいれたコーヒーが煎じ薬。インスタントコーヒーがエキス剤と考えればよいのです。一般的に煎じ薬の方が効力は優るの ですが、手間のかからないエキス剤にも魅力はあります。疾患や生活パターンによって個別にご相談させていただいています。

どれ位服用したら効くの?

服用開始後数日でみるみる症状がとれて、ご本人もビックリする位効くこともありますし、年単位で服用してやっと満足のいく効果が現れる疾患もあります。漢方の風邪薬などは半日で効くこともあります。一般的に慢性病の治療では服用後3ヶ月で効果がはっきりみえてくることが多いようです。

通院頻度は?

内容が安定してくれば、原則的に2週間に一度です。

漢方はどんな診察をするの?

漢方には独特の診察方法が昔から伝わっています。どんな病気でも、処方を決めるときは腹診というおなかの診察します。その他、舌の色や苔をみる舌診、脈の状態をみる脈診なども応用しますもちろん、必要に応じて基本的な西洋医学的診察もすることがあります。

漢方薬は、食前や食間に服用するように指示されるものが多いのはなぜですか?

漢方の生薬は草根木皮がほとんどで、いわば「根っこのスープ」なのです。したがっていちばん吸収のよい時間帯に服用するのが効果的なわけです。しかし、空腹時に飲んで気分が悪くなるようであれば食後でもかまいません。

漢方エキス剤はお湯でといて飲むと効果があがるのですか?

エキス剤はインスタントコーヒーのようなもので、煎じた液を顆粒状にしたものです。したがって、お湯でといて飲むのが原則です。しかし、手間がかけられない場合や小児の場合、顆粒のまま湯水で服用するのも一つの方法です。

漢方薬と民間薬との違いはどこにあるのですか?

ドクダミ、アマチャズル、クコ茶など、健康や美容を目的に薬草を煎じて飲まれているものが民間薬と呼ばれています。これに対して漢方薬は、以下の点で区別されています。1、医学的理論にのっとって使われる。2、数種の生薬が一定の分量比で組み合わせられて用いられる。3、その組み合わせを「方」と言って、「○○湯」などの名称がある。4、目標とすべき病態が明確である。

漢方のエキス剤と煎じ薬は効き目に差がありますか?

煎じ薬とエキス剤の効果を比べますと、やはり、煎じ薬が勝ります。また、煎じ薬は患者さんの病状に合わせて、任意に中身の生薬を加減できます。既製品とオーダーメイドの違いがあるといえます。しかし、エキス剤は忙しい現代人にとっては重宝なのも事実です。

副作用の心配は?

西洋医薬品の副作用に比べると漢方薬の副作用は千分の一位だといわれています。大変安全性の高い治療方法です。従って、妊娠中でも安心して服用できますし、きちんと合った処方なら長期服用しても害はないと言えます。漢方では「良い副作用」と言って、肌がきれいになるとか、良く眠れるようになったとか、便通が良くなったとか、望外の効果がでることがよくあります。

漢方の味はすごいんですか?

昔から「良薬口に苦し」といわれます。西洋薬とは違い、木の根や草の実などを混合調整した漢方薬は香りや味があるのがあたりまえで、むしろ、その香りや味が効能を良くしているとの研究もあります。その人に合った漢方薬は、飲みなれてくると「おいしい」という方もある位です。料理に味があるように、漢方薬にも味があります。

今飲んでいる西洋医学の薬と一緒に飲んでいいの?

一般的に西洋薬と漢方薬の併用は全く問題ありません。インターフェロンなど漢方併用を限定すべき特殊な薬品を使う場合は例外です。昔から医食同源といわれるように、漢方薬はクスリというより食べ物に近いのです。西洋医薬品は一般的に長期服用すると副作用の心配が出てきますので、害のない漢方薬に積極的に置き換えてゆく事もよくしますが、この時もしばらく併用期間がありえます。

大きな病院で原因不明の病気といわれたが

現代医学(西洋医学)でも原因不明の疾患はいまだにたくさんあります。西洋医学の場合は病気の機序や原因が明確になってはじめて治療ができるので、原因不明の場合、対症療法のみを長々と続けることになります。漢方では全く別の観点から診療できるので、思わぬ治療成績が出ることがあります。少なくとも漢方を併用することで治療がもう一手うてるのです。又、原因はわかっていても、西洋医学に適切な治療方法がないという場合も漢方が有効になります。

漢方と鍼灸療法の使い分けは?

漢方と鍼灸は車の両輪といわれ、昔の医学書には両者を同時に使って加療することがむしろすすめられています。「外から鍼灸でツボや経絡治療をし、内からは臓腑や気血水を漢方薬で活性化する」というのが東洋医学の本道です。当院では併用をおすすめしています。

 

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